いつか、伝えて
「なんだろうね…。」



「ま、いっか。後々、


 思い出すって。」



確かに、キョウヘイの


記憶はうっすらだが


戻ってきている。



ただ、はっきりしない。


そんな記憶に


本人も、大分


まいっているようだった。




「あーあ。


 早くこーい。」



「何が?」




「俺の記憶。」
















もうすぐ、6月が終わる。



7月は目前。


ユウキの、


“海へ行こう計画”が


始まる。




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