いつか、伝えて
そう言って、



ユウキはミユの元へ


走っていった。



ユウキは恋愛になると


キャラが変わる。



周りが見えなくなる。



短所でもあり、


長所だった。



何ヶ月か前、


レンが初めて


ユウキと喋った頃と


印象は間逆になっていた。





ユウキの後姿を見送り、


レンはキョウヘイに


向き直る。




「ユウキになんで本当の


 事言わなかったの?」




「・・ん?」




「私たちが一緒に帰ってるわけ。」




キョウヘイは黙った後、


荷物をまとめながら


呟く。



「2人だけの秘密がほしかった。」







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