いつか、伝えて
ミユとユウキは
なんだかんだいって、
上手くやっているようだ。
言い争いをするのは、
前と変わらない。
でも、客観的に見て、
あと、もう一押しだと
そう思った。
“もうそろそろ、本気で
日取り、決めなきゃ。”
あんなにはりきっていたが、
ユウキは計画している
のだろうか?
次の日、
学校で、ユウキに尋ねる。
「ばっちり、ばっちり。」
ユウキは場所も日にちも
切符も何もかも、
すでに用意していた。
「・・・ユウキ。」
「はい?」
「「頑張って」」
キョウヘイとレンは
同時にユウキの肩を
軽く叩いた。