いつか、伝えて
ユウキが決めた日程によれば、


旅行は来週の土曜から、


1泊2日。



そろそろ準備をしないと


間に合わないかもしれない。



「レンー、今日街行かない?


 買出ししようよ。」




「うん、行こう。


 って事で―、


 今日はユウキとキョウヘイで


 仲良く帰ってください。」



残念だね、といったふうに


レンはユウキを見る。



「げーーーー。」


ユウキが嫌がっていた。








ミユと街へ出かける。



おやつ300円まで。


そんなの当然守らない。


ごめんね、ユウキ―。


そう、思いつつ、


かごに、1000円ほどの


お菓子を投げ込んだ。






「あれ、ミユ、お菓子少なくない?」



「うん。ユウキが300円まで

 って言ったから。」


「そんなの関係ないよー。」


そう言うと、ミユは

俯いた。


「どうしたの?気分悪い?」



ううん、そんな事ないよ。


そう言い、顔を上げた


ミユの顔は赤くなっていた。



「私ね、ユウキの事が


 好きなんだ。だから、


 300円も守ってあげるの。」



ミユが照れながら言った。








< 97 / 200 >

この作品をシェア

pagetop