。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「気になるなら一応調べてみますよ。どこまでやれるか分からないけど」
響輔は無表情に言って俺を見据えてきた。
「そうだな。俺も調べてみるけど、頼むわ」
会話が一くくりしたところで、俺は缶ビールに口をつけた。
「ところで、響ちゃん」
「何ですか?」
「おめぇ朔羅がバイトすること知ってたのかよ」
俺の質問に響輔は一瞬ぴくりと眉を動かせた。
「はぁ、まぁ……」
「なんっで!俺に言わない!」
「黙ってた方がおもしろそうだったから」しれっとして響輔は言う。
「あいつのせいで!俺は寿命が一日縮まったぜ!」わなわなと手を震わせると俺は響輔を睨んだ。
「ゴキブリ並みの生命力のある戒さんだったら、一日ぐらいどうってことないでしょう?」
憎まれ口を叩くも、響輔の横顔はどことなく疲労を滲ませていた。
「お前こそ何だよ、疲れた顔しやがって。夏バテか?」
「いえ、単なる寝不足です…リコさんのアンケートが……」
アンケート…お前も真面目だな。そんなん適当に考えときゃいいだろ??
……なんて、そんなこたぁどーでもいい!
一結のことも気になるが、あいつ―――朔羅っ!!!
何っであいつはあんなに可愛いんだよ!
俺は顔を覆って、今日一日のことを回想してみた。