。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


お、女ーーー!!


ちょっと待て…今のは、ドレミファ空耳??


冗談にしちゃ…キツ過ぎるぜっ!


「行くぞ、朔羅」叔父貴はあたしにウインクを寄越してあたしの手を握り、セルシオに向かう。


跡取りのおっさんも、その下のチンピラたちもびっくりしたように唖然としてあたしたちを見送っていた。


「叔父貴、冗談キツいよ~」


再び車を走らせた叔父貴にあたしは思わず苦笑い。


叔父貴はちらりとあたしを見ると、ちょっとだけ笑った。


サングラスに隠された視線がどこを彷徨って、どんな表情をしているのか、あたしには分からない。








「冗談じゃない。って言ってもまぁ願望………かな」









え―――………


あたしは思わずときが止まった様に、体を固まらせた。







「なんてな…まぁ気にするな。お茶目なジョークだ」


叔父貴はすぐにニヒルに笑った。


ジョーク……


やっぱりそうだよなぁ。それも単にジョークじゃなく、ブラックジョークだぜ。



ってかお茶目って自分で言う!?


ぜんっぜんお茶目じゃないんですけど!!!


あたしは心臓が止まる思いをしたって!





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