。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「何だよ。俺は優しくないってことか?」
戒がちょっとあたしを睨み上げてくる。
あたしは戒とキョウスケを交互に見比べた。
う゛~~~ん…
「You Winner!」
ちょっと考えて、あたしはキョウスケの腕を持ち上げた。
「てめっ!覚えてろよ!!今日こそ部屋に引きずり込んでやる!」
戒のおっそろしい発言にあたしは慌ててキョウスケの腕を放す。
「ま、まぁまぁ。ここに来たってことは何か話があるんでしょう?
それとも戒さんに会いにきたんですか?」
キョウスケが冷静にあたしたちの間に割って入った。
あたしはちょっと俯いてもじもじと手を合わせると、
「その両方。話があったし……戒サンに会いにキマシタ」
ホントのこと。相談もそうだけど、半分以上純粋に戒に会いたかった。
「何だよ♪それならそうと早く言えよなっ♪」
あたしの答えに急に戒はご機嫌モード。
あたしの手を引っ張ると、急に腕を引っ張られてよろけるあたしを支えながら、さりげなく膝の上に座らせる。
お、お膝ですかーーー!!!
戒さんのラブモードスイッチON!
「な、何やってんだよ」キョウスケだって目の前に居るし、急に恥ずかしくなってあたしは戒の腕から逃れようともがいた。
だけどがっちり抱きしめられた腕から逃げることができない。
それどころか…
「照れてるのか?可愛いやつめ♪」なんて言っておでこにチューしてくる始末。
ギャ
おでこのチューは嬉しいけど、やっぱキョウスケ目の前だと恥ずかしい。