。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


しかも!


「お前風呂あがり?シャンプーのいい香りがする♪」なんて言ってあたしの髪に顔を埋めてくる。


ぎ、ギャー!!


「戒さん、イチャつくのならご自分のお部屋でやってください」


と、こちらはちょっと不機嫌モードのキョウスケ。


最近、こいつの無表情にも慣れたのか、キョウスケの感情を少しだけ読み取ることができるようになった。


まぁ他人のイチャイチャしてる姿なんて見たくねぇよな。


「ごめん、キョウスケ。すぐ退くよ」


苦笑いを浮かべて、あたしは戒の膝から立ち上がろうとした。


だけど戒がそれを阻む。ぎゅっと力を入れて抱きしめられ、あたしの体が熱くなった。


「いいって、朔羅。このままここに居ろよ」


そしてキョウスケに向かって挑発するように笑いかけると、


「悔しかったらお前もやってみろよ」


なんて言い出した。




いや…話の趣旨がまったく見えないんですけど…


大体キョウスケが何に悔しがるって言うんだよ。


「…………」


キョウスケはちょっと考えるように戒を睨むと、


「じゃ、遠慮なく」と言ってあたしの両脇に腕を伸ばしてきた。


そのまま結構な力で抱き上げられ、戒から引き剥がすようにあたしはあっさりキョウスケのお膝の上。


な!なん~~~!?


いや、ワケ分かんないんですけど!!






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