。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
それでも千里だけはいつでもあたしの味方だったし、高校に入ってからはリコが親友になった。
おまけにあたしがヤクザの娘だって知ってもリコは態度を変えなかったし、今でも仲良くしてくれてる。
おまけにちょっと鬱陶しいけどキモ金髪野郎もいるし…
家に帰れば、戒とキョウスケ…そして組のもんたちが温かく出迎えてくれる。
「だからあたし今すっげぇ幸せなんだ!」
にかっと笑って言うと、戒もキョウスケも穏やかな微笑みを浮かべてあたしを温かく見つめていた。
あたしは照れくさそうにその笑顔に向かって笑顔を返すと、戒もキョウスケもあたしの頭を撫で撫で。
「お前やっぱ、すっげぇいい女♪」
戒のあの低くてちょっと色っぽい声で囁やかれて、あたしは心臓がドキッと跳ねた。
「写真で一目ぼれした甲斐があるぜ。俺の目に狂いはなかったってことだな♪」
戒はご機嫌に頷いた。
いや…それだけはマジで分かんねぇケド。
「よし。あいつの教えの通り、こっちから仕掛けようぜ!
“殺られる前に殺れ”だ。
あの女の正体、暴いたるで!!」
戒が拳を手のひらに打ちつけ、あたしとキョウスケは同じタイミングで頷いた。