。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
ドクターが短く声を上げ、後ろに引っくり返る。
もう一人の男が扉に手を掛けたので、俺は目の前のデスクをひらりと飛び越え、その男の顎を蹴り上げた。
強烈な一発に、男はノックアウト。
俺の脚力を舐めんなよ!
ドサッ
声も上げずにその場に倒れこんだ。
ご愁傷さま。脳震盪を起こして、数時間はおねんねだ。
「………ぅ」
小さく声を上げながら、ドクターが額を押さえてよろよろと起き上がった。
俺はドクターの元へ屈みこみ、白衣の襟首を掴んでちょっと起こした。
「丁度良かった。おめぇにはまだ聞きたいことがあったんだ」
ドクターは目をぱちぱちさせて俺を見上げると、びっくりするぐらいの力強い手で俺の腕をガッと握ってきた。
「なんでぃ。やろうってのか」
「……ず…頭突き……あんな強烈な頭突き……君の頭蓋骨はどうなっているんだ」
いやぁな予感がして俺は手を離そうとしたけど、ドクターの手が絡みついてくる。
「君の頭蓋骨を是非調べたい!」
出た!!
このっ!変態医者っ!!!