。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


もちろん頭蓋骨を調べさせるわけじゃないけど、俺はドクターの診察室に連れてこられた。


こっちも聞きたいことがあったから丁度いいっちゃいいけど……


「で、何から聞きたいのかな?」


ドクターの顔が迫ってきて、俺は思わず顔を逸らした。


「………って言うか……」


少しだけ声を低めてこいつを睨むも、この変態医者はにっこり笑顔を浮かべている。


「何っで!話をするのに俺をベッドに押し倒す必要があるんだ!!しかもどこ触ってやがる!」


俺は喚いた。


俺の上にのしかかったドクターは、何故か俺のシャツのボタンを外してるし!


「てか!これ響輔からの借りもんなんだよ!!変なことに使うと、あいつに怒られる」


なんてギャァギャァ喚くも、俺の動きを手馴れた手付きで抑え、あっさり封じる変態ドクター。


「私は以前小児科担当でしてね。暴れる子供を押さえつけるのは慣れてるのですよ」


ってか俺ガキかよっ!?


そんなことを叫ぶと、ドクターはマイペースに聴診器を取り出し、俺の胸に当てている。


「ふむ。心音がやや早いですね。それ以外は異常がなさそうだ」


なんて医者らしいことを言って(…いや、一応医者だけど…)、俺の前に前触れもなくずいっと何か服みたいなものを差し出した。


もう…訳分からん。


「これは……?」聞くと、


「ナース服♪」とドクターはにっこり笑って、




「これをあのお嬢さんに着せてみてはいかがかな?」





なんて言い出した。





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