。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


はぁ!?


益々訳が分からん!


「心配は要らないよ。サイズはぴったりなはず」


「何でお前が朔羅のサイズを知ってンだよ!龍崎 琢磨でさえ知らねぇんだぜ!?」


俺が怒鳴ると、ドクターは「ちっちっ」と指を振った。


「見れば分かりますよ」


なんてほざきながらも、「ナース服、お気に召しませんでしたか?大抵の男子は好きなはずですが」なんて言い出しやがった。


「いや……好きだけど…」


これを朔羅に………?


白いナース服を着た朔羅…


『お注射しますよ~♪』なんて可愛い顔で迫られたら……


いかん!


あらぬところが元気になってきそうだ!!



ってか!何で俺素直に答える!!


ってか好きとか言うなよ!自分で自分に突っ込みを入れると、またもドクターが素早く聴診器を俺の胸元に這わせた。


「ふむ。心音が若干早まりましたね。やはり健康男児にはナース服が効く…と」


と何やら紙に書き込んでいる。


「……何の統計だよ」


俺の戦闘モードは最早すっかり低下して、俺は呆れながらも起き上がった。


「他にも用意してありますよ!


メイド服に、キャビンアテンダント、ミニスカポリスに、バニーちゃん、セーラー服!さらには和服までっ!!」


どこから出してきたのか、ドクターはベッドの上にきらびやかな衣装を並べだした。


って言うかこれどこから調達してきたんだよ。


って、もはや突っ込む気力もない。


「これ全部君に差し上げます。ただしっ!」


ずいっと、またもドクターが迫ってきて、俺はごくりと唾を飲み込んだ。


「どのコスチュームが一番萌えたか、私に報告してくださいね」


至極真剣なその表情を、


冗談抜きで殴りたくなってきた。





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