。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「お、叔父貴!ごめんね、忙しいときにっ」


あたしは慌てて立ち上がろうとしたが、その横に素早く鴇田が座り込んでくる。


な、何故あたしの横に―――!!


バクバク鳴り響く心音を抑えようとして、あたしは思わず両手で胸を押さえた。


鴇田のせいで、あたしは逃げるタイミングを逃した。


「鴇田、あまり朔羅を怖がらせるな」叔父貴が呆れたように吐息をつく。


「朔羅も、こいつはそこまで怖い男じゃないぞ?どっちかと言うとお前のことを娘みたいに思ってる節があるからな」


む、娘ーーーー!!!?


あ、ありえねぇから!!


あたしゃこんな親父いらねぇよ!!


もちろん鴇田の方もあたしみたいな娘ほしくないと思うけど……


それでも叔父貴の何気ない一言で、鴇田はぴたりと視線を止めた。


な……何―――?


「どうした?」叔父貴があたしの気持ちを代弁して、怪訝そうに鴇田を睨む。


「いえ。何でもありません」


そう言ってあっさり引き下がる鴇田。


ホントに……


何だってんだよ?








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