。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
蝉の命が短いように、叔父貴の命も―――
それはあまりにも恐ろしい考えで、あたしはその考えを否定したかった。
知ってしまったら―――きっと今までみたいに接することができない。
叔父貴が何を考えて、叔父貴の身に何が起きてるのか分からないけれど、
あたしが居るだけで叔父貴が幸せになれるなら―――
あたしはどんな考えも、否定する。
「じゃぁさ、レストラン行こうよ!ファミレスとかじゃなくて、叔父貴が行くところ!一度行ってみたかったんだよね♪
夜景が見える豪華フレンチレストラン!!」
あたしは精一杯の笑顔で受け答えして、元気を見せた。
それにほっとしたのか叔父貴の表情が緩んで、あたしの髪をそっと掻きあげた。
ふわり…
髪が揺れて、叔父貴がちょっと目を細めた。
「ん?朔羅、こんなとこ蚊に食われてンぞ」
「え~………?」言いかけて、あたしは、はっ!となった。
そ、そこは戒がさっきつけた印―――!!!!