。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
フリードリンクのウーロン茶を飲みながら、あたしはとりあえず二人から話を聞くことにした。
「戒、おめぇはあの変態医者ンとこ行ったから、何となく何があったのか分かるけど……キョウスケ!お前大丈夫かっ!?
魂ダダ漏れだぞ!やっぱ鴇田は難しかったか??」
あたしが聞くと、
「いえ。鴇田さんはそれほどでも……」と鴇田との間で交わされた内容をとつとつと喋りだした。
キョウスケの説明はあたしにも分かりやすく簡単だった。
「ぇえ!!?数珠についた汗でDNA鑑定!すっげぇなお前。そこまで考えつかなかったよ、あたしは」
昨日貸してくれって言われて、何に使うのか疑問だったけど、とりあえず渡した。
だけどこんなことに使ったとは…
素直に驚いている横で戒は目を細めていた。
「そんな簡単に数珠に汗が付着すると思うか?」
なんて言ってキョウスケを見る。当のキョウスケはちょっとだけ笑みを漏らした。
え……もしかして―――!?
「あんなのハッタリです。ちょっと考えれば分かることだと思いますけどね、後ろめたいことがある人間にはもっともらしいことを言って攻めるのが一番」とサラリと言ってのける。
は、はったり―――!!?
あの鴇田にはったりかますたぁ、お前どんな大物だよ!
あたしは目を剥いた。