。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。



ち、ちょっと!どーゆう状況!?


どうして二人ともあたしに抱きついてるの??


ってゆうか!右を見ても左を見てもイケメンの無防備な寝顔!


戒は相変わらず無駄に色っぽいセクシィな寝顔。一方キョウスケは起きてるときとは対照的な少年みたいな可愛い寝顔。


ね、寝起きの心臓に悪いよ~~~!!


って言うか心臓がもたん!


ドキドキしながらも、あたしは「んぎぎぎぎ!」と二人の腕を引き剥がし、起き上がった。


戒は相変わらずぴくりともせずに眠ったままだけど、さすがにキョウスケはあたしが動いたことで、むくりと起き出してきた。


眠そうに目をこすりながら、


「おはようございます…」とふぁっと欠伸を漏らす。


「お、おはよっ!!」


まだドキドキいっている心臓を宥めながらも、「き、昨日の雷は凄かったね~」と何となく口に出してあたしは窓の外に視線を向けた。


キョウスケもぼんやりした視線を同じ方向に向けて、


「……そうですね」と寝起きの掠れた声で言って、「ねむ…」と言い横になりながらまたブランケットをかぶった。




キョウスケ……


いつも通りの態度。


いつも通りマイペース。


いつも通り無表情。


いつもどおり……




や、やっぱ昨日キスしてきたのはキョウスケじゃなかったんだな!






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