。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


『え!?今日??』


「うん。お店が定休日なんだ」


さすがのリコも今日の今日じゃ、急過ぎるよな…


でも


『オッケ~♪じゃ、二時間後に駅前で待ち合わせしよ♪あたし買い物したいんだよね~』


と答えが帰ってきて、あたしは驚きながらもやっぱり嬉しかった。



―――


二時間後に待ち合わせする約束を取り付けて、慌てて台所で朝ごはんを作ろうとすると、


「お嬢、おはようごぜぇます!昨日は大丈夫でしたか!?」


と、ピンクのエプロンをつけたマサがしゃもじを片手に勢い込んできた。


「昨日…??ああ…全然大丈夫。あたしもあいつらもすぐ寝ちゃったし…」


だよな…?


少なくとも戒は真夜中のあの激しい雷雨の中、爆睡だった。


あいつも色んな意味で大物だな。


「あ、そだ。マサ」


あたしはまだ心配顔のマサの腕を掴んで、台所の奥まで引っ張って行った。


「あのさ…言い出しにくいんだけど……」


もじもじと手を合わせてると、マサは何を勘違いしたのか、


「お嬢!まさか昨日やっぱり何かあったんじゃ!!?」


と恐ろしいまで迫力のある顔を近づけてきた。





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