。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
とは言えあたしだってホントはリコとお泊り会したい…
だけどそーなるとタクのヤツが絶対リコの周りをうろうろして、リコが怖がるに決まってるし…
それにリコが実はキョウスケのことが好きってタクに知れたら…
う゛~~~ん…
予定より少し早く到着したあたしは指定された場所で腕を組んで考え込んでいた。
「あいつ(タクのこと)が外泊してるときを狙うか?いやいや後から知れたら、『何で知らせてくれなかったンすかっ!』って余計うざいしな…」
一人でぶつぶつ言っていると、
「朔羅~~~!☆」
と元気なリコの元気な声が聞こえて、あたしは顔を上げた。
ふんわりした白いシフォンのワンピに、茶色いサンダル。
肩まである髪もほんの少しだけ巻いてあって、しかもちょっとメイクしてある??
「リコ、可愛いね!」
あたしはびっくりして思わずリコをガン見した。
「ほんと~!?お出かけだから気合い入れてきちゃった♪」と反応まで可愛い!
「朔羅も可愛いよ~♪いつもよりちょっと大人っぽい☆」
と言ってリコはあたしの全身を見てウインクを寄越してきた。
思わず恥ずかしそうに俯いて、駅の券売機にある磨きこまれた柱に自分を映し出してみる。
今日のかっこは白のコットンマキシ丈スカートに、上はネイビーのタンクトップ。淡いパープルのストールを首に巻きつけてある。
バングルとネックレスもつけて、バッグはお花がついたカゴバッグ。
ついでに髪も戒に結ってもらった。