。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。



「何言ってんだよ。それを言うなら『朔羅はいいな~龍崎くんと一緒に居られて』だろ?」


リコはあたしより遥かに頭がいいけど、時々こうゆう天然的な間違いをするから可愛いよな♪


にこにこしながら足を進めていて、あたしは、はっとなった。


そうだった……リコはキョウスケが好きだから、あいつと一緒に居たいはずだもんなぁ


そんなことも考えず、あたしって無神経だ。


「り、リコ!キョウスケとはどう??メールしてるって言ってたけど」


自己嫌悪に陥って暗くなりそうだったから、あたしは慌てて話題を変えた。


リコもすぐに笑顔になって、


「うん♪してるよぉ。と言ってもあんまり長続きしないけど」


「あー…戒に聞いたよ。キョウスケって戒に対してもそうなんだって。リコのアンケートメール打つのにも手がつってけんしょーえんになったぐらいだぜ?」


あたしが笑いながら答えると、リコはびっくりしてそしてすぐに心配そうに眉を寄せる。


「腱鞘炎?大丈夫なの??」


リコ……本気でキョウスケのこと好きなんだな…


そんな心配そうな顔して。


「けんしょーえんの方はすぐに治ったって。でもあいつもリコのことちゃんと考えてると思うよ?」


それに戒から聞いた話によると、どうやらキョウスケはあたしと出会う前に写真であたしとリコのツーショットを見たとき、リコのことを可愛いって言ってたらしい!


脈有りじゃね??


でも………


引っかかることはある。





キョウスケには好きな人が居るってこと―――



それから昨夜の





キス…………







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