。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
結局あたしたちは街の焼肉屋さんに入ることになった。
全国展開のチェーン店で割りとリーズナブルなお店だ。
考えたらあたしたち全員学生だし、男三人も居りゃこうゆう店の方が気楽だ。
しかし…
何かあたしら目立ってない??さっきから客の視線が…イタイ。
良く考えたらあたしらって全員に共通してる点ってないよな。だからまとまりがないのかぁ。
今だって…
「カルビ行こうぜカルビ♪」と戒がメニュー表を見ながらあたしに笑いかけてきて、
「うん」と答えると、反対側からすかさず千里が
「朔羅はロースの方が好きなんだよ!」と睨む。
向かい側ではキョウスケとリコが二人仲良くメニューを見ている。
「この鶏の“せせり”って何だろう…」
「首肉のことですよ。ホルモン系は大丈夫ですか?トンちゃん食いたいな」
「え、はい。大丈夫です!食べましょう!とんちゃん」
とこっちはほのぼのムード。リコは恥ずかしそうに、にこにこ。
いいなぁ、あっちにまざりてぇな。
「おい!勝手にピンポン押すなよ!まだ決まってねぇよ!」と千里の声がして、
「さっさと決めろや。俺ぁ気ぃが短いんだよ」とふてぶてしく戒が答える。
はぁ
面倒くさいなぁ、もぉ。