。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「お♪サンキュ~」と笑顔で返すと、千里が照れくさそうにしている。


「点数稼ぎ?しょぼっ」と戒がにやり。


「うっせー!お前だって朔羅に気遣ってんじゃねぇかよ!」


とまた始まった。


「地道な点数稼ぎは必要でしょう。お嬢、追加ドリンクはどうされます?」


とキョウスケも参戦ぎみ。


「朔羅お姫さまみたい♪」なんてリコがKYなこと言ってるし。


肉の味なんて全然わかんねぇよ。


それでも隣の戒は食う、食う!いつも見慣れてるけど、初めて目にするリコは目を丸めている。


一方千里もそれに競うようにしてスピードをあげてるし。


「あんなに細いのに、どこに入ってくの?」とリコが不思議そうに目をぱちぱち。


「食う以上に動くからエネルギーが足りねぇんだよ。毎晩の筋トレで全部消費しちまうからな」


「筋トレ…へぇ。鍛えてるんだぁ」


「そりゃな。いざってときに好きな女を守るだけの体力は常に備えておかないと」


と言って意味深にあたしに笑いかける。


あたしは恥ずかしくてわざとそっぽを向いた。


「お前に守ってもらわなくてあたしは充分戦えますよーだ」


「でも女を守りたいってのは男のさがですからね。やっぱり弱いより強いほうがいいでしょう」


とキョウスケ。


そうゆうキョウスケは早々に箸が止まっている。


「キョウスケさんはあたしが誰かに絡まれたら助けてくれます?」とリコが上目遣いで聞いた。


うゎ!ストレートだな!!






< 309 / 592 >

この作品をシェア

pagetop