。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「ええ…まぁ……」とキョウスケが曖昧に答える。
「響ちゃんは女に基本優しいぜ?どっちかってと男から好かれる方だけど。変な意味じゃなく」
「友達が多いってこと?」
「そゆうこと~♪女と遊ぶより男とつるんでる方が気楽って感じだな」
ああ、そんな感じはする。
「戒さんは女も男も分け隔てなくみんなから好かれますよね。昔からリーダー格だったし、ムードメーカーでもありますからね」
「その分トラブルメーカーでもある」と千里がぶすりと答えて、
「言えてる~」とあたしは思わず笑った。
なんだと!?と戒は怒るふりはしたものの、本気ではなくあたしの額を軽くでこピンしてきた。
一時はどうなるかと思いきや、何となく和んできたかな。
そんな風に思ってるときだった。
戒の手があたしの口元に伸びてきて、あたしの唇の端をちょっと拭った。
へ?
「たれ、ついてたぜ?」
にやりとエロっぽく笑って、戒はその指をペロリ。
薄い唇から覗く赤い舌が―――やらしい!
そしてあたしはいつかのディープなチューを思い出して体が熱くなった。