。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


結局そこから歩いて10分ほどのカラオケボックスに落ち着くことになった。


キモ金髪野郎もすぐに合流して総勢6名でのカラオケ大会だ。


アルコール付きの飲み放題を注文して、戒はさらにポテトフライや、から揚げなんかを注文していた。


「ってかお前の胃はどーなってんだよ!」


思わず戒のおなかを触ると、戒はくすぐったそうに身をよじり、それでもあたしの手を掴むと、その手をカットソーの中に突っ込んだ。


直に触れる戒のあったかい肌。


おなかは……


固っ!


相変わらず良い筋肉してんな~…あのメンズジーンズ売り場にある腹から下だけのマネキン。


きゅっと引き締まってるのに、きれいな筋肉がついていて…戒の腹はそんな感じ。


そんなことを思いながらまじまじと触ってると、向かい側でリコが顔を赤らめて、


「さ、朔羅!大胆だねっ」と頬を手で覆った。


わっ!つ、つい!!


慌てて手を引っ込めるも、戒はにこやかにリコを見て


「響ちゃんのおなかも割れてるぜ。川上、触ってみ」なんて言い出す。


「さ、触れるわけないだろっ!」あたしがドギマギして怒鳴ると、


「ホントだ!すっげぇ」って何故かキモ金髪の手がキョスウケのお腹をさわさわ…


「あの…変態っぽいんでやめてくれます?」とキョウスケが呆れたような困ったような視線で目を細めて、さりげなくリコの方に詰め寄った。


距離が縮まってリコも緊張してるみたい。


何か……すっげぇ可愛い反応。


あたしなんて大胆にも腹を撫で回してったのに…


いかん!もっとしとやかに、上品にいかなきゃ!!



戒に嫌われちゃう!





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