。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
―――
あまりの頭の痛さと重さ、そして込み上げてくる吐き気に
あたしは目が覚めた。
「…いてぇ」
頭を押さえながら、ゆっくりと重い瞼を開けると、真っ白な天井の色が目に飛び込んできた。
―――…れ?ここ、どこ?
頭が重くて感覚が鈍ってるけど、あたしの部屋じゃない気がした。
かと言ってあのカラオケボックスでもない。
戒の部屋でもなければキョウスケの部屋でもない。
叔父貴の部屋―――でも…ない。
「………どこだよ、ここ」
頭を起こそうとしたけれど、枕に吸い込まれるように、重くて力が入らない。
枕……なんかここの枕、ふわふわしてて寝心地がいい。
布団もふわふわ……
ん??
あたしは今度こそがばっと起き上がった。
ズッキーン!
走り抜けるような激痛が頭に走ったけど、その痛覚すらも気にならないぐらい。
あたしは自分の格好を見下ろして、思わず叫びだしそうになった。