。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


こ、今度こそ犯される!!


そう思ったときだった。


「おいっ!メガネ!!今、お嬢の声が聞こえた気がするけど、まさかおめぇお嬢を連れ込んでるんじゃねぇだるぉうな!!」


タクの怒鳴り声が聞こえた。


「「ヤバっ!!」」


あたしと戒は顔を見合わせ、顔面を蒼白にさせた。


がたがたと襖を開けようと音がする。


それを戒が脚で止めた。さすが脚が強いだけある。ついでに言うと憎らしいほど長い…


「ちょ、ちょっと待ってください。今着替え中で」


メガネの声に戻って、戒が慌てる。


ってか着替え中ってお前は女子高生か!!


ってそんなこと思ってる場合じゃねぇ!


「早く!どこか隠れろ」


戒が小声で耳打ちした。


か、隠れるってもどこに―――?


キョロキョロ見渡して、押入れが視界に飛び込んできた。慌てて押入れの中に隠れる。


身を潜めるようにして、押入れの襖を閉めると視界はまっくらになった。


お化けでてきそう…


戒、早くタクを追い払ってよ~~~






< 36 / 592 >

この作品をシェア

pagetop