。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
こ、今度こそ犯される!!
そう思ったときだった。
「おいっ!メガネ!!今、お嬢の声が聞こえた気がするけど、まさかおめぇお嬢を連れ込んでるんじゃねぇだるぉうな!!」
タクの怒鳴り声が聞こえた。
「「ヤバっ!!」」
あたしと戒は顔を見合わせ、顔面を蒼白にさせた。
がたがたと襖を開けようと音がする。
それを戒が脚で止めた。さすが脚が強いだけある。ついでに言うと憎らしいほど長い…
「ちょ、ちょっと待ってください。今着替え中で」
メガネの声に戻って、戒が慌てる。
ってか着替え中ってお前は女子高生か!!
ってそんなこと思ってる場合じゃねぇ!
「早く!どこか隠れろ」
戒が小声で耳打ちした。
か、隠れるってもどこに―――?
キョロキョロ見渡して、押入れが視界に飛び込んできた。慌てて押入れの中に隠れる。
身を潜めるようにして、押入れの襖を閉めると視界はまっくらになった。
お化けでてきそう…
戒、早くタクを追い払ってよ~~~