。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。

返事!?



◇ 返事!? ◇


――――

――


カラオケの騒動があってから三日……


三日間、あたしはキョウスケに何となくぎくしゃくした態度で接していた。


明らかにおかしいあたしの態度を見て、絶対変に思っているはずなのに―――戒はそれに対して何も言ってこなかった。


キョウスケも、普通どおり。


まぁこいつが今更こんなことで動揺を見せるようなヤツじゃないこと知ってるけど。


それでもあたしばっかりおたおたしてて、何か……ちょっと悲しい…?


いや…きっとあいつはあたしに気を遣わせないために無理して普段通りに接してくれてるんだよな。


あいつはそうゆうヤツだ。


そうゆう―――優しいヤツだ。


だったら尚更キョウスケの優しさに甘えてちゃいけない。


ちゃんと……


ちゃんと自分の気持ちを言うんだ。


そう決め込んだのは夜の22時。意気込んでキョウスケの部屋に行ったものの、あいつの部屋はもぬけの空。


「響輔ならバイク走らせに行ってるんじゃね?」と戒の言葉を聞き、そーいや、帰りが遅くなるって夕飯のとき言ってたような…ってことを思い出した。


もう夜中の3時を過ぎている。


ちょっと前から雨も降り出した。


ったく、あいつどこまで行ってるんだよ!


遅くなるんなら連絡入れろってあれほど言ったのに!


苛々した面持ちで玄関の前でキョウスケの帰りを待っていると、


ガラッ


突如引き戸が開いた。





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