。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「タクさんはああゆう女の子が好みなんですね…」


戒がしょんぼりと声を漏らした。


「え?ああ、まぁな。ああゆう元気でちょっと気が強そうな女の子が好きなんだよなぁ」


「朔羅さんも気強いですよ?」


戒、何言い出すんだよ!ってか気強いとか言うな!!


まぁ当たってるけどよ…


「お嬢?ガハハっ!ありえねぇって!がさつだし、色気ねぇし、口も悪けりゃ態度もでかい。女としては見れねぇよ」


タクは豪快に笑った。


タク!てんめぇーーー覚えてろよっっ!!






「でも……人間としてはすっげぇ好きだな。俺もキョウスケと同じで、拾われたようなもんだから。


お嬢にはいっぱい助けてもらって、ホントに感謝してもしきれないぐらいだ。


俺は会長に…って言うよりもお嬢についていきたくて。だからあの人を裏切るようなことをしたくねぇんだ。


お嬢が居る限り、俺は極道に居続けるつもりだよ」





タク―――………




あたし前に「リコのこと落としたいんなら足洗え」って言った。


「そんなぁ」なんて情けないこと言ってたけど…


そんな風に思ってくれてたんだね。


あたしの目にじんわりと涙が浮かんだ。





< 39 / 592 >

この作品をシェア

pagetop