。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「タクさんはああゆう女の子が好みなんですね…」
戒がしょんぼりと声を漏らした。
「え?ああ、まぁな。ああゆう元気でちょっと気が強そうな女の子が好きなんだよなぁ」
「朔羅さんも気強いですよ?」
戒、何言い出すんだよ!ってか気強いとか言うな!!
まぁ当たってるけどよ…
「お嬢?ガハハっ!ありえねぇって!がさつだし、色気ねぇし、口も悪けりゃ態度もでかい。女としては見れねぇよ」
タクは豪快に笑った。
タク!てんめぇーーー覚えてろよっっ!!
「でも……人間としてはすっげぇ好きだな。俺もキョウスケと同じで、拾われたようなもんだから。
お嬢にはいっぱい助けてもらって、ホントに感謝してもしきれないぐらいだ。
俺は会長に…って言うよりもお嬢についていきたくて。だからあの人を裏切るようなことをしたくねぇんだ。
お嬢が居る限り、俺は極道に居続けるつもりだよ」
タク―――………
あたし前に「リコのこと落としたいんなら足洗え」って言った。
「そんなぁ」なんて情けないこと言ってたけど…
そんな風に思ってくれてたんだね。
あたしの目にじんわりと涙が浮かんだ。