。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
『え!?響輔さんが熱!?』
リコはこっちがびっくりするほど大きな声で聞き返してきた。
「え…うん…でも薬飲んだし今は寝てるからじき良くなると思うけど」
『分かった。すぐそっち行く!』と慌しくリコの電話は切れた。
―――
それから40分後。
リコは息を切らしながらやってきた。
「あ、アイス!これなら食べられるかと思って。あと、ポカリとか!あ、あと冷却シートとか!」
と開口一番にリコは勢い込んだ。
手にはビニール袋を提げている。
リコ……こんなに急いで…。ホントにキョウスケのこと心配だったんだな…
「あ、ありがと。今は寝てるかもしれないけど、ちょっとだけ様子見に行く?」あたしが聞くと、
「いいの…?」
とリコは上目遣いに聞いてきた。
わざわざ心配して飛んできてくれたリコをキョウスケに会わせず返すのはやっぱ可哀想な気がした。
って言ってもキョウスケは寝てるだろうから、ホントにちょっとだけ顔を見るつもりで部屋に案内したわけだけど。
襖をちょっと開けるなり、
リコはまばたきをした。