。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「もったいないって…あたしはあんたと毎日一緒じゃん。住んでるとこも、学校も」
んー…まぁ、そうだけどな…
戒はそう口の中で呟くと、ごそごそと顔を動かせた。
衣擦れの音がやけに耳に響いて、あたしの心臓はまたドキリと音を立てる。
「いくら一緒に居ても足りない気がしてさ。俺はいつでも朔羅を近くで感じていたいんだよ。
いつでも朔羅の視界に入っていたいんだ」
そう言ってあたしのおでこにチュッと軽いキスを落とす。
あたしは何だか嬉しくて…
ホントはあたしも同じ気持ちなんだよ。
ホントはキスだっていっぱいしたいし、いっぱい抱っこしてほしいと思うし
―――戒と一つになりたいと思ってる。
だけど…今日は―――
心の準備ってか…もっとこんなんじゃなくて……
「…………」
あたしは目をぱちぱちさせて、ちょっと顔を上げた。
「戒……当たってるんですけど……」
「気にするな」
…………
む、無理―――!!!!