。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
さっきの険しかった視線はどこへやら、戒はキョトンとして、目を瞬いている。
「へ…?可愛くないって?」
「だぁかぁらぁ!!ぜんっぜん、可愛くもないし、エロいのじゃないんだよっ!!!」
「へぇ。どんなの?」
戒がちょっと興味のある目であたしを見上げてきた。
ってか、枕に肘ついて寝そべってるおめぇの方がよっぽど色っぽいよ。
そんなエロ戒を前にあたしこんな暴露してもいいのか?
う゛~ん…
腕を組んで、考えていると戒がのそりと起き上がってきた。
真正面から顔を覗き込まれ、顎に手を置かれる。
「教えろよ。お前が教えてくれなきゃ見ンぞ」
低いくすぐるような甘い声。
しかも、余裕で口元に笑みなんて湛えやがって!
お前は、なんっでそんなに色っぽいんだよ!!!
そんなことを考えながも、ぐっと詰まっていると、戒があたしのパジャマの裾をちらりと捲った。
ギャーーーー!!!
分かった!教えます!!
「グ、グレーのシンプルなデザインで、ちょっとだけレースがついてるやつ…」
あたしの顔の体温が上昇して、顔から湯気が出そうだった。
暗くて良かった~
こんなん恥ずかしすぎて、まともに顔を見れんっつの。