。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「これ、お前の母ちゃん??すっげぇ美人!♪」


戒が目を開いて写真を食い入るように見つめる。


「ホントだ。お嬢に似てる…」


ぅお!キョウスケ…お前、そんなストレートに!!


「いいな、優しそうで、しかも美人の母ちゃん。うちのととっかえて欲しいぜ」


戒がむ゛~と唸って腕を組む。


「鈴音姐さんだって美人じゃん。キョウスケのお母さんも美人って戒から聞いたぜ?」


キョウスケを見上げると、キョウスケはちょっと苦笑い。


「そうでもないと思いますけど。結構怖いし」


「いや!弓枝姐さんは美人だ!しかも優しいし…しかも!」


戒がくわっと目を開いて、あたしは思わず腰を引いた。


な、何だよ…


「姐さんが作ってくれるホットケーキは超うまい!!♪」


あっそ。そんなに力んで言うことか??


って言うか意味も無くビビらせるなよ!!


「ホットケーキなら今度作ってやるよ」


「ホンマ??ふわふわのホットケーキがいいな♪」


なんて戒があたしにじゃれてくる。


喉をごろごろ鳴らした猫みたいで……


戒のふわふわの髪があたしの首に触れてくすぐったいけど、




ほんっと……こいつって―――




可愛いやつだな♪






< 475 / 592 >

この作品をシェア

pagetop