。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
キョウスケは無表情に二人を見返して、睨みに動じないキョウスケに二人の方が少しビビったように身を引いた。
「こっちの女の子はあたしの友達。カタギなんだから、ビビらせんじゃねぇよ」
と、ちょっと睨んで、だけどすぐにキョウスケに視線を向けた。
「こっちは龍崎組のキョウスケだ。こう見えてもおめぇらより100倍は強えぇからな、喧嘩吹っかけるんじゃないぞ」
なんて脅すと、それでも疑わしいような目つきでキョウスケを少し睨む。
「こんなひょろっこいヤツがぁ?」
「おめぇらもう一度地面に沈みてぇか?」
とあたしがガン垂れると、二人は慌てたように手を振った。
「い、いいえ!めっそうもございません!!どうぞっ!金魚すくい、楽しんでってくだせぇ!この前のお詫びとしてお代は結構です」
お代は結構?
やった!ただじゃん!!
何て思ってあたしはポイを構えた。
そのときだった―――
「浅田組のテッタとユウヤじゃねぇか。シケタ店出してんなぁ。って言うか、ここは中尾組のシマだぜ。誰の断りで店開いてるんだぁ?」
と、安っぽいヤクザ映画みたいな台詞を吐いて、テッタとユウヤと同じようなチンピラが数人わわらわらと集まってきた。