。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「今日飲み会が終わったあと、俺朔羅の部屋に行く♪」
「は?」
響輔は目を開いて、固まった。
「分かるだろ?新婚初夜だし?♪ってことで、邪魔すんなよ」
それだけ言い置いて、俺は湯船の縁に脚をかけた。
その足首を響輔が掴んで引っ張っる。
力強い腕だった。
ガンっ!と音がして、俺は湯船の縁に顔面ダイブ。
「ぶべっ!」と変な声を出して、俺はしたたかでこを打った。
「ってーな!!何しやがんだっ!」
勢い良く振り返って響輔を睨むと、こいつはこっちがビビる程視線を険しくさせて、睨んでいた。
「何だよ」
「いえ。ちょっと出来心で…」
「ふぅん。ま、いいや。でもあいつ可愛いよな。砂糖でできてるみたいに甘そうだし。舐めたらおいしいかも♪なんか綿菓子みたいにふわふわしてっし♪」
俺がそう続けると、こいつは俺の頭を掴んで浴槽に思い切り沈めやがった。
「ゴボゴボっ!」
湯の中から響輔を見上げると、こいつはまるで仁王のように顔を怒らせている。
ってか殺す気かよ!
俺は湯の中で自由になる脚を振りかざし、響輔の脛を思い切り蹴り上げた。
こいつが怯んだ隙に、今度はもう一回派手にこいつの肩に足蹴りを喰らわしてやった。
「った!!」
響輔は浴室のタイルに頭を打ちつけ、手が緩んだ隙に俺はザバっと湯船から這い出した。