。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
*鴇田Side*
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
―* 鴇田Side *―
一週間の謹慎が明けた。
一週間イチと二人きり。
親子水入らずと言いたい所だが、今更何かを語り合うこともない。
俺たちは同じマンションに居てもほとんど口を利くことはなかった。
俺は沈黙も慣れてるし、そもそも自分から多くを語るほうではない。
あれこれ聞かれても面倒だ。そういうわけで、イチと居ても特に緊張するわけでもなく、また気詰まりなわけでもなかった。
それとも年頃の娘とはああゆうものなのだろうか。
お嬢は、あれこれ聞きたそうにしていた。(というか俺の弱点を探してるようだった)
沈黙を避けるように口を開きかけて、それでも結局言葉を発することなく口を噤んでいた。
性格の違い―――か…
お嬢のあのはつらつとした…だけど必要以上に気を遣う性格は、父親と母親―――どっちに似たのだろうか。
父親―――ではないことは確かだ………