。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
キキィイイーーーー………!!
ハンドルを目一杯切り、ブレーキが軋んだ音を立てて響いた。
目の前に映ったあの紅の色は―――
伝説の不死鳥。
朱雀。
俺を迎えにきたか。
さゆり。それともイチか―――………
そう言えば、前会長(お嬢の父親)も交通事故で亡くなられたな。
これは運命なのだろうか。
『翔っ!!』
誰かが俺を呼んだ―――
繋げたままのケータイから聞こえたのは、
会長の声だった。
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