。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


「…お、叔父貴……」


あたしは探るように動く叔父貴の手を止めようと、叔父貴の腕を押しのけようとした。


だけど叔父貴の手の力はあたしの力ではびくともしなかった。


「ちょっ!叔父貴……待っ…」


慌てて言うも、叔父貴は忌々しそうに顔をしかめて、


「くそ、どうなってやがんだ、この帯は。姐さんの仕業だな」


と、ぎりぎりと歯軋りをしている。


姐さん―――………?


そう言えば……結構な力で締められたような……


って、姐さんはまさかこうなることが分かってて??


いや、あの姐さんも叔父貴がここまでするとは考えられなかった筈。


―――でも戒ならやりそうだ…


つまりこの締め方は対、戒用だったわけで……


ってかあいつ……自分の母親にも信用されてねぇんだな。


じゃないっ!


何冷静に考えてるの!あたしっ!!


「叔父っ」


言いかけたときに、あたしの口を塞ぐようにまたも口付けが降りてきた。


さっきと同じ…激しいもので抵抗らしい抵抗もできない。


求めるような激しいキスを繰り出してるってのに、叔父貴は的確に帯の位置を探り当て、順番に解いていく。


ってか、さすがはテクニシャンだな。


じゃ…ないって……



テクニシャンとか……いや、あたしも実際叔父貴がどうなのかって知らないけど、想像だけね…


ってか想像もするんじゃねぇよ、あたし!!




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