。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
叔父貴の唇がそっとあたしの手の甲を滑り、だけど叔父貴はあたしの方をじっと見つめていた。
いつもの冗談ぽい柔らかい笑顔じゃなく、その瞳にはただ、ただ―――真剣な光が宿っている。
たった一度―――……?
想い出?
叔父貴の言葉はまるで、本当にいなくなっちゃうことを滲ませていた。
そんな……
そんな悲しいこと、寂しいこと言わないで。
居なくなっちゃやだよ、叔父貴―――
やだよ
あたしの頬を熱い何かが伝い、叔父貴の指がそれをそっとなぞった。
「俺はお前が好きだ。
お前が小さい頃からずっと―――
ずっと、ずっと見守り慈しんできた。
お前は俺にとって大切な宝物。
俺にとって唯一無二の絶対的存在だ」