。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。


宣戦布告―――


俺は目を開いて響輔を見たけれど、すぐに笑い返した。


「そうでなくっちゃな。だけど勝つのは俺だぜ?」


「俺だって負ける気はありませんよ。これからは遠慮なくいかせていただきます」


不敵に笑い合って、俺たちは風呂場からあがった。




―――

とは言うものの……


朔羅は響輔に絶対の信頼を置いている。


何かあるとこいつを頼るし、なくても仲良さそうに喋っている。


何せこいつは俺が来るまで組の野郎どもの中では一番歳が若くて、朔羅も親しくしてたみてぇだし。


うーん…どうすべきか。


そんなことを思っていると、二階から朔羅が降りてきた。


「風呂あがり?」


俺たちを見て朔羅がちょっと笑う。


朔羅も風呂上りらしく、白と赤のチェック柄のパジャマを着ている。白い頬をほんのりピンク色に染めて、茶色い髪がわずかに濡れていた。


って言うか響輔も居るってのに、そんな無防備に笑うなよ!


そんなことを考えている俺とバッチリ目が合うと、朔羅は顔を赤くしてふいと俺から視線を逸らした。


な、何だよ…


そして赤くなったまま、響輔の頭にそっと手を伸ばす。


「キョウスケ、髪半乾き。痛むぜ?」




イラっ!




イライライラ…





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