。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「でもさぁ。甘い言葉でお泊りに誘われたぐらいで倒れるぐらいだから、本番は大丈夫なのぉ?」
本番とか言うな!!
「だ、大丈夫…」じゃないかもっ(泣)
そんなあたしの心情も知らずに、リコはマイペースに下着を選んでいる。
「ねぇ、こっちの方が良くな~い??」
とリコが手に取ったのは、ヒョウ柄の派手派手ブラセット。
「あ、ありえないし!!」
「えぇ?そぉお?龍崎くん好きそーだけどなぁ」
「あいつを何だと思ってるんだよ!」と思わず抗議したものの、手に取ると
好きかも……なんて考えてしまうあたし。
戒の好きそうな下着―――……
なんてあたしが分かるはずもなく、
今朝さりげなぁくキョウスケにリサーチしてきた。
もちろん、どんなブラが好みだとかは聞いてねぇけどな。
「戒さんの好きな服装?」
聞かれたキョウスケは、ちょっと面白くなさそうに顎を引いていた。
「うん。キョウスケしか知らないと思うし…色とか柄とかさぁ」
なんて頼み込むと、キョウスケは困ったように眉を寄せていた。
「そうですねぇ。色は青色が好きだったと思いますけど、女性の好みまでは……
まぁ敢えて言うならば、お嬢ですかね」
そう言われて嬉しいけど、それじゃ参考になんねんだよ!!
「そのさ…前に付き合ってた女の人とかでタイプとかわかんねぇの??」
こんなこと聞きたかねぇけど、敵を知るには少しでも情報を得る必要がある!
「前にねぇ……」キョウスケは顎に手を当て、首を捻る。
やがて出した答えは……
「たくさん居すぎてわかりません」
だった。