。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「「あんなところ??」」
千里とキモ金髪野郎が揃ってあたしを見る。
「いやっ!あれはあのっ!!」
「あ、あたしのを選んでもらってたんです!」
と隣からリコが勢い込んだ。
「ね、朔羅♪」と言ってリコはあたしのわき腹を小突いてきた。
「えっ?う、うん!そうっ!!そうなんだっ!!」
と、若干不自然ながらもあたしは何とか答えた。
「ふぅん」と叔父貴はどこか納得してない様子で、頬杖をついていたし、
鴇田は黙ってアイスコーヒーを飲んでいる。
う゛
二人の視線が、あたしらの嘘を見透かしているようで……
怖い…
超怖い!!
こうなったら早くケーキ食って、とっととずらかるしかねぇ。
ホントは……
嬉しかった。
昨日はあんな風に別れちゃったから。
『一週間、お前と居れて楽しかったよ。また来いな』
『行けよ。好きなんだろ?
あいつのことが』
『行け。戒がお前を待ってる』
あのとき、叔父貴はすごく寂しそうだった。
悲しそうにあの黒い瞳を揺らしていた。
あたしは何となく
その顔に罪悪感を感じていたんだ―――