。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
だから次に会ったらどんな顔すればいいんだろう…
って考えてた。
だけど
普通っ!超普通!!
いつもどおりのあたしたちだ!
余計な心配はいらなかったみたい。
あたしたちはケーキを食べると、
「「「ごちそうさまでしたぁ♪」」」
ってな具合で二人に頭を下げた。店の前で二手に別れようとしていると、
「あ、朔羅」と叔父貴があたしを呼び止めた。
「何?」
「戒に伝えて欲しいんだ。御園(ミソノ)に行って、診断書貰って来い。って」
「診断書?」
「ああ。一週間学校を休んだろ?学校から俺のとこに電話が掛かってきてな」
あー…そっか。今戒のホゴシャは叔父貴になってるから。
胃炎で学校休んでたしね。
「大阪での診断書じゃまずいからな。鴇田の兄貴に用意させた。三日以内に取りに行けって、伝えておいてくれ」
Dr.鴇田かぁ…
「ん。分かった。伝えておくよ」
あたしは笑顔で頷いた。
その頭を叔父貴は優しく撫でなで。
「頼む」
戒とはまた違った大きな掌。戒より少しだけ低いの温度に、心地いいのとドキドキするのとで、あたしは妙に照れくさかった。
「じゃぁな」
叔父貴と鴇田があたしたちに背を向ける。
その背中はやっぱりどこか寂しそうで―――
あたしの心の中に小さな不安が産まれた。