。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「バーベキュー??」
戒は顔や首筋に流れた汗をタオルで拭いながら、あたしたち見学者の方を見た。
「うん♪他にもキャンプとか花火大会とかさぁ」
あたしはご機嫌に答える。
せっかくの夏休みだし、みんなで遊ぶのも悪くない。
しかもここに居る全員はみんなあたしの正体知ってるわけだし、今更猫被る必要がないから楽なんだよな~。
「もちろんキョウスケさんも一緒に♪」
リコが手を組むと、熱のこもった目でキョウスケを見上げた。
「俺もいいんですか?」
「はい~♪っていうか是非☆って感じですぅ。目の保養は多いほうがいいしね♪」
「って!俺たちは目の保養になんねぇのかよ!!」と千里が勢い込む。
「あんたがなるわけないでしょ!」
キャンキャン吠えていたけれど、
「悪りぃけど前半、俺バイト三昧だからパス。予定なら後半がいいな」
と戒の言葉に、あたしは止まった。
へ―――?バイト!!?
「バイトってどこで!!何すんだよ!!」
はっ!!まさかホストクラブか!!?
こいつなら妙に様になりそうだ…
じゃなくて!!
そんなこと一言も聞いてないよーーー!!!!