。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「なぁ、どう思う?」
あたしはキョウスケを覗き込んだ。
キョウスケは目を開いて、一歩下がりながら、ほんのちょっと顔を赤らめた。
「か、可愛いと………思いますけど…」
「ホント!?良かったぁ♪」
ほっとため息を吐きながら、あたしはうきうきと歩き出した。
その横では、やっぱりどこか影を宿したキョウスケがついてくる。
だけどあたしはこのときのキョウスケの気持ちを
少しも分かってなかった。
―――
――
戒のバイト先であるカフェはおっしゃれ~なカフェだった。
まるでパリの街角を思わせる大人な感じのカフェ。
オープンテラスなんかもあって、女子高生のあたしが一人ではとても入れない雰囲気。
「いらっしゃいま……」と言い掛けて、黒いギャルソン風のベストと腰から長いエプロンをかけた戒がびっくりしたように固まった。
「来てやったぜ~」なんて気軽に言ったけど、
カフェの制服姿の戒―――
ブーーーー!!!
またもあたしは鼻血を吹きだしそうになって、慌てて鼻を押さえた。
か、かっこ良すぎだろーーー!!!