。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
俯いたままアイスコーヒーのストローに口を付けるキョウスケ。
あたし、何かまずいこと言ったかなぁ。
だって彼女がいるかどうか聞いただけだよ??
う゛~~ん、と首を捻って考えていると、あたしの中に嫌な想像が巡った。
「まさか……おめぇ……」
眉を寄せてあたしはキョウスケの顔を覗き込むと、キョウスケはぎくりとしたように目を開いた。
やっぱり……
「やっぱりそうだったのか……」
声を低めると、キョウスケは益々目を開いてあたしを凝視した。
「な、なんですか……」
あたしはごくりと生唾を飲み込むと、
「キョウスケ、おめぇ戒が好きなんだろ??友達として、じゃなくオトコとして」
心臓をドキドキさせながらも、あたしはこそっとキョウスケに耳打ちした。
ごめん、キョウスケ……
気づかなくて…なのにあたしは能天気に戒の彼女を気取ってたから、さぞやうざかっただろうに…
無神経でごめんね。