。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅱ・*・。。*・。
「どーした?」
と、テーブルに来たとき戒はすっかりプライベートモード。口元に笑みを浮かべて、あたしに笑いかける。
「え…えと…」
しまった!呼んだはいいけど、口実を考えてなかった!
「これ、片付けちゃってください」
と、いつの間にパスタを食べ終えたのか、キョウスケが空の皿をずいと戒に突き出している。
「お嬢、デザート何か食べますか?今日は俺の奢りなんで、好きなものを選んでください」
「え??マジで?♪」
「デザートが食いたいんなら、俺からサービスしてやる。キョウスケなんかに奢られるな」
戒が腰を屈めてあたしを覗き込んでくる。
ぅわ!急に近寄ンなよ!!
びっくりしちまう……
慌てて顔を逸らすと、さっきの美少女二人とばっちり目が合った。
わわっ!
ふわふわ美少女はキョトンとして目をまばたいていたけど、黒髪美少女の方は……
目を細めて、ちょっと意味深に口元に笑みを浮かべていた。
うっわぁ…
すっげー色っぽい微笑み……
じゃなくて!
何だかすべてを見透かされた気がして、あたしは急に恥ずかしくなって俯いた。
同い年ぐらいなのに、妙に色っぽい。
戒はああゆう女の子はどう思うのかな。
そう言えば……何となく、雰囲気がキョウスケに似てるような…