少年
おれは一目散にバイクに向かって走った

あいつらがねらい撃ちできないほどに速く

おれのすぐ後ろでコンクリートと弾の接触する音が聞こえていた


ほんとに容赦なく攻めてくる… ならおれも!


バイクの横にある刀を手に取り尚も走り続けた


柱を盾にして鞘についている布を解いた…

二人だし…いいだろ


おれは二人の位置を確認した後また走り出した
今度はそのまた次の柱に向かって…



一気に柱に走り込み身を隠した

よし…今あいつらとおれは一直線上だ

こっからなら挟み撃ちはない

低い体勢で柱から身を露わにし


一気に攻め込んだ



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