溺愛lovers





いつもの待ち合わせ場所。



桜の木といったら

俺の校門の前しか思いつかなかった。



メールが来て10分。



たどり着いた場所には





―――百合がいた。









「・・・百合。」



百合は顔を上げて安心したかのように

ため息をついた。



「来てくれないんじゃないかと
 
 思ってた。」


「で、話って?」



百合はうつむく。



「あ、のさ・・・」



震えた声で話を持ち出す。



「嫌いなら、別れよ?」



「?」



意味が分からなかった。




< 19 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop