溺愛lovers
俺は百合の赤い車に乗り込み
向かう先はいつものカフェ。
俺はブラックを頼み
百合はキャラメルラテを頼む。
しばらく話して
百合の家に行くのがいつものコース。
百合は1人暮らし。
高校生の時、
1人で町を出てここに来た。
でも、百合が高校に入学してから
3ヶ月たったある日。
百合の両親が交通事故で亡くなった。
それからは施設に預けられ
高校を卒業したと同時に働いて
しばらくして施設を出た。
百合はいままでずっと
自分の力で生きてきた。
―だから俺はなおさら
『守ってやりたい』
と思ったんだ―・・・