溺愛lovers
日が落ちてきて
俺たちは百合の家に向かった。
大抵、百合の家に行く時は泊まる。
親には長居の家に泊まると
いつも連絡する。
なんだかんだ言って
俺に協力してくれる長居は
優しい奴だと思う。
百合の部屋は1DK。
いつ見ても清潔で、
だけど女の子って感じの百合の部屋。
俺はいつものように
鞄を放り投げてベッドに腰掛けた。
遅れて入ってきた百合は
俺と同じように
高そうなブランドのバッグを投げ捨てると
俺に抱きついた。
『嘉向、・・・・・しよ?』
俺の胸に顔をうずめながら
百合はそういった。