外見うさぎ中身もうさぎ―番外編―
機械的なインターホンの音が鳴って玄関が開いた。
そこには、友達に囲まれた笑顔の美羽がいた。
やっぱり、壱輝とひなのの子供なんだって思う。
いい友達に恵まれる力を持っているんだろうな。
「おじゃましま~す」という声で、友達が家の中に入ってくる。
みんな、ワクワクしつつも緊張してるのが丸わかりだ。
そんなことを、察したのかひなのが声をかけた。
「緊張なんかしなくていいんだからね?みんな、ガラ悪いけど優しいから♪」
「お前等ぁ!ダマされんなよ?ひなのが、1番おっかねぇんだからな」
壱輝が笑いながら、茶々を入れる。
「はぁ!?そんな訳ないでしょ!」
「あ、あの…!!」
いきなり美羽の友達穏当ですかが声をあげた。
「なに?」
「ひなのさんが、屋上の扉壊したって本当ですか?」
「…なんでそれ知って…「おい、ひなのさんとか呼んでんじゃねぇよ」
低い声が部屋中に響いた。